創作

子どもの頃は、自分と相手との間に透明な膜を張った。

そして、それらの現実を飛び越えて、ふわふわと天使のように生きる。可能だ。今の私がそう。コツがある。ふわふわしていると、許すまじと地上から魔女の手が伸びて引き摺り下ろす。手に入れたいと、手段を選ばず手を伸ばす異性もある。「蜘蛛の糸」みたいな…

これも小説の一部(今創ったよ)

何が現実で何が虚構なのか。ネットの世界は現実ではないと言うが、では実際に同一空間に肉体を運び、互いに網膜に相手の画像を結び、口を開いて音声を遣り取りすれば現実で、コミュニケートする際に、体を運ぶかわりに文明の利器を使って、音声の代わりに言…

Z

Zには友達がいない。簡単だ。友達だと思っていないからだ。今、周りを取り囲むのは他者であるという認識だし、かつて共に過ごした人は、皆知人である。かつて交際した人も「元彼」ではなく知人である。「だからどーした」という感じである。何故「Z」かとい…