批判的に物事を見るというのは何と難しいことか。

人間関係に距離を持たせ、利害関係を極力排除し、
それでも言いづらくなることは出てくる。

年を重ねた分成長したいのだが、成長の持つ意味も、
自分が受けてきた評価の価値基準も、何もかもずれて来るのだ。
変化してくる。
当人にとっては「ずれる」という感覚。
これを変化と受けとめ、柔軟に対応するという基礎の基礎、
評価内容以前のところでエネルギーを取られる。無駄だ。
しかし自覚しないと滑っていく。或いは受け入れられずに泣くか怒るか。
だからエネルギーを使って、自分を納得させる。或いは理解に努める。無駄だ。
だが仕方ない。変化した時には変化をキャッチし、受けとめ、
価値基準が変わったか否かを見極めるために「観る」ことへの力配分を増やし、
変わったか否かを判断するまでの時間は、個々の案件により異なる。
素早い行動は時に必要だが、拙速な判断はいつだって必要ない。