これは両方の気持ちが分かる。40代と20代両方の気持ちが。
「尽くし系なんです」と専業主婦志向を語りつつ、
「ヘラヘラしたエプロン」と表現する部分に、
教育と時代のひとつの達成を見る思いだ(笑)

そう考えると、それほど悲観することもないのではないか。

かつての専業主婦層が抱えていた問題点のいくつかは、
その聡明さと俯瞰の目線で回避する可能性を見る。
その時には「専業主婦」は聡明な高等遊民として、一定の役割を果たすだろう。

そもそも専業主婦という特権階級は、
長い期間に渡って庶民層にまで行き渡り根を張る性質のものではない。
人口が減少し、国が貧乏になれば真っ先に削られる。
しかし或る一定数(=少数)いた方が良い人々である。


http://president.jp/articles/-/13


「優秀な自分たちは復帰できると思っているのだろうか」って
復帰できるに決まっている。自分で会社を設立すればよい。
一定期間、労働することでそれを可能とするだけの基盤を作ることに対しては、
彼女たちは楽観的かもしれない。会社設立は以前ほどハードルが高くないから。


少し前までの人工妊娠中絶件数の統計は見せておいた方がいいかも。
現在の高齢者層における40代での人工妊娠中絶件数の高さは
驚く人が多いのではないか。
その理由や時代背景を考えさせることと、この記事の内容はリンクする。

人々が、少数の特権階級の椅子を目掛けて突進するのは、当たり前のことだ。
そうやって、かつて専業主婦層は裾野まで広がりを見せたのだ。


企業戦士を支える人材が欲しかった国家と、
憧れの存在になりたい女性のニーズが一致した。
それだけの椅子の数はもう用意できない。

主婦は経済的自立を果たしていないように見えるが、
地位が向上したので薄給で働き続けるのと大差ない。
このまま数が絞られれば、
若い女性にとってまぎれもなくそれは特権階級に見えるだろう。


それにかつては既婚者になれば恋愛市場から降りたと見做されたが、
現在では婚姻の持つ縛りが道徳上さらに緩くなってきているように思われ、
恋愛市場は混沌としており、ここからが問題(?)だが、
独身女性と既婚女性では、必ずしも前者の人気が高いわけではないのである。
否、表面的には既婚女性の方がもてるかも。
若い女性から見て、結婚は異性にもてなくなるトリガーではない。