人間関係は、他者が参考になるようでいて、まったく参考に出来ない、しない方がいい場面が多々あるように思う。

相互作用でしか愛を与えられない間は貧しい。徳の高い者は現実では貧乏くじばかり引いているように見え、バカみたいである。しかし「あの人は貧乏くじばかり引いて…」「何で自分より他人のことをあれほどまでに…」という印象のヴェールが覆い隠す。

その人が恵まれてすいすいと泳ぐのを、黙認する結果となる。嫉妬の波は絶対に避けられない。その嫉妬の波の代償を、嘲笑や憐みの形で先に支払ってしまう。

星の王子さま」で、蛇は他の者と同様に、王子さまにとって良き友人である。もっとも欠かせない友人である。王子さまの望みを叶えてあげられるのは蛇だけだ。蛇を信頼する。蛇も王子さまの望みを叶えることを請け負う。殉ずることが出来れば、花に会える。花もいつも王子さまを困らせ、怒らせてばかりいたのだ。でもいつだって、王子さまの世界を明るくしてくれた。

一番わりを喰うのは中途半端な者だと思うわ。人間は最終的に精神力よ。体力もとても大事だけれど、体力より精神力。

目に見えるものだけが世界ではない。