もし誰かがアカを殺すとすれば、それはアオだ。そうだろう?

灰はそれをも抑止するだろうが、クロがあのふたりの間に入って3人で会えというのもその抑止だとも言える。

あのふたりがふたりだけで元居た場所に残っているのだ。そのことを「アカは」意識する。

「・・でも気がついてみれば、この街に今でも残っているのはおれとアオだけになってしまった。(中略)そしてアオとおれは目と鼻の先にいるというのにもう会うこともない。どうしてか? 顔を合わせても話すことがないからだよ」

つくるもまた、アカをアオの手にかけないよう動くだろう。
「そうだな。それがいいかもしれない」