「中学1年生も大学生も、国語力はそんなに違わない」というのは本当である。子供の頃、きちんと本を読んでいればそのくらい早い時期に完成する。私は乏しい知識で、貧困な環境で、それなりに進路について考えたが、「小説を読む」いわゆる文学部文学科に進学しなかったのはその為だ。生意気にも私には既にその辺の学卒には負けないだけの力があるだろう。だから進学する必要なしと判断した。その気持ちがあったことをはっきりと覚えている。

逆に本しか読んでいなかったので、実学を身に付けようと思った。「実学なのか、社会学は」と突っ込まれれば「そうですよね。ごめんなさい」と言うしかないが(笑)少し現実の社会に近づいたのは確かである。もっと浮世離れしていた。