黒子のバスケ』(がどんな作品なのか知らない)事件の犯人は、車谷長吉でも読めばよかったのではないか。あれだ。鼻の病気で苦しくて、手術を決意するけれど、もし失敗したら失明するのだという。果たして手術は失敗し、失明する。悲しむか? 否。鼻のつらさから解放されたからこれで良かったと。

問題は、失敗者が生き続けることにある。失敗者は須らく死なねばならない。生きているから成功者に嫉妬を抱く。嫉妬を抱くことなく自分をコントロールする者のみが生かされる。それ以外には生きる価値がない。生きる価値が無い者に生きる価値を見出すのは愚策。死に方を教えなければ。再生は破壊の後だ。

別の価値観を抱くことは、コントロールの有効な方法。これを『バカバカしさの真っ只中で犬死しないための方法序説』と呼ぶ。すなわち「逃げて逃げて逃げまくる法」だ。