投資はね、何の為にするかというと損をするためにするのよ。
これは心意気ではなくて、本質なの。税金を支払うようなものなの。
払っておいて、細やかな幸せを享受するのですよ。
お金で買えるものに制限があるならば、お金の価値にだって制限があるのです。
お金は、使い手によりその価値を変えるのですよ。

例えばアメリカに資産の一部を置けば、
余計な心配が増えるようでそうでもない。
詳細は省くが、なぜ人々が資産の一部を外貨で持つかといえば、
人それぞれではありますが、「分散」という側面がある。
外貨預金で儲けようなんて、少なくとも私は欠片も思ってない。
外貨で儲けようと思えば、余計な心配が増えるしリスクを取ることになる。

分散投資のリスクはそれとは違う。増やすためのリスクとは違う。
それは「損をする場面に備えて、敢えてそうする」こと。
何のために? 一文無しにならないために。

投資とは損をすることだと分かっていれば
(基本的に投資家の役割を考えればそういうことになるのだ。)
慌てることはない。

利益も損失も等価で自分に迫り、
どちらも長い時間に溶けるのを俯瞰で眺めていけばいい。

今分かるのはそれだけ。

これは私の立場で言えること。
細かいところはそれぞれ違うのではないかしら。