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http://konohoshi.jp/interview/UeharaTakashi/01.html
『友がみな我より偉く見える日は』名作です。これほんとに。
単行本の帯の推薦文は村上龍が書いたのよ。龍さんにはこの感性があるのよね。
私には、砂糖を入れ過ぎちゃう内気な女性の話が最も印象的でした。
20年近く前の作品よ。「友がみな…」もう手元にありませんが、鮮烈な印象。
今はだんだんこういう感性のひとが増えてきているのでは?
認められる余地も、増えているのでは?
刊行当時はまだ、バブルの余韻を引きずった時代で、こういう感性は相容れなかった。その時代の中で、文庫にもなって残った。
例えるなら、バブル絶頂時にヒットした村下孝蔵「初恋」みたいなポジションかしら。
砂糖を入れ過ぎちゃう女性の話が印象に残ったと書いた私だが、
記事を確認していただければ分かるように、粉チーズを砂糖と間違えて
ミルクティに入れてしまった女性のことである。間違って記憶していた。
この女性の可愛らしさと戸惑い、純情、優しさ、繊細さを理解できない、
それだけならまだしも踏みにじる、男や女がいるだろう。
それはとても淋しいことね。