マスダの80年代女性アイドル論がとても面白い。

薬師丸ひろ子
http://anond.hatelabo.jp/20130904155613

私は10代を過ごした時期が80年代のアイドル全盛期と見事に被り、
アイドル文化を愉しんだ世代です。

そのアイドル文化はおニャン子クラブの台頭と共に終焉を迎えるのですが、
このおニャン子クラブには戸惑いを感じました。

うしろゆびさされ組は例外的に好きでした。
楽曲と、ふたりの女の子のユニットが醸し出す世界観は
受け入れられるものでした。一番洗練されていると思います。

80年代中盤からじわじわと染み出してきた「暴露路線」「女の子の本音」
「あたしたちのパワー」的なものに違和感を感じていたのです。

私は今でも、文章表現を除き、「秘すれば花」的な感覚を支持、そして維持して
いるのですが、バブル末期の仇花として咲いた同世代は、
これを打壊す勢力としてセットされました。

同時に「女の子らしい女の子」の表現が赦された最後の、
本当に最後の世代でもあります。
これ以降の女の子らしさというのは、何処か人工的なデフォルメが進み、
世間一般に受け入れられやすいように、一段とソフィスティケートされた
存在のように見えます。

具体的には菊池桃子伊藤つかさといった存在が体現するもの。
彼女らの醸し出すナチュラルさというものは、
この世代が最後であるように思われます。