懐かしい。中津燎子といえば「何で英語やるの?!」という本があって、中学生の頃、繰り返し読んだものだ。たぶん中学生。高校じゃないと思う。これが私の、語学教育、語学取得を意識した最初の本だ。手元にないしすっかり内容も忘れたが、血肉になっているに違いない。ルーツのひとつ。フェミニズムの洗礼も受けたが、入口は落合恵子で(彼女は中学生が読むには比較的、適していた)、その後氷室冴子。彼女はフェミニストと言っていいと思う。「瑠璃姫がフェミニストではないとお思いですか?」とは小倉千加子の弁だが、言われた氷室は苦笑いだった。仕事に対する姿勢は、私は全く甘えがなかったのである。プロ志向だった。これが何処から来るかというと千葉敦子だ。戦闘姿勢は彼女から習った。癌は、私はなるべく治療しないで死んでいこうと(健康な今は)考えるものであるが。

じゃあどうしてここに着地した?と言われるかもしれないが、本人的には全く自然で矛盾がない。新井素子の可愛らしさが好きだったから、とでも答えておこう。あそこまでの縫いぐるみに向ける情熱はないけれど。でも囲碁はやりたいし、太一郎さんはきっと今読んでも好きだ。

あ、太一郎さんより私は『絶句…!』の誰? あれは誰?w あの人が好きだった。太一郎さんみたいにいかにも年上って感じで来られると恋の対象にならないのよ、私。

今振り返ってもなかなか悪くないではないか。落合恵子が?って思うかもしれないが、誰の何処を参考にするかというチョイスが上手かった。千葉敦子だって参考にする部分を間違えたら、もっと忙しい人生になっていたし気が休まらない。キャラにも合わない。私はもっとずっと怠け者なのである。

「一にかかって老人ホーム代!」ともあまり思わなかったわ。氷室さん、老人ホーム代必要なかったね。その前に死んじゃったね。でもね、分からないけれど噂によると男性を好きになって夢中になって…って話だったけど、それならそれはそれでよかったと思う。そういう生き方は好きよ。荻野吟子も支持するし。これがもうね〜。せっかく女医になったのにもったいないって、いいじゃないの。恋に狂わず何が人生だ☆とこんな感じはもともとあったね。氷室さん。**さんの台詞ね。私はあの作品が好きで、結婚する時「これで私も**だ。***と一緒だ」って思って嬉しかったのよ。夫婦別姓とかうるさいわ。